2017年02月06日

地盤改良工事・・・鋼管杭

2016,12,15の青木設計の家づくりブログの記事の転載です。
既にお読みいただいた方は、重複して申し訳ありません。


住宅基礎下部に施工される鋼管杭は、通常は、地盤改良工事です。
ビルものの杭基礎工事とは違います。

杭基礎工事は、構造躯体の一部としての杭を通して、直接荷重を支持層に伝えます。
杭頭と基礎は、杭頭補強筋入れをし、固定度の高い接続方法となっています。

地盤補強工事は、地盤調査により、支持層となる地層を見つけ、
その支持層に届くように改良体を施工し、地盤を強くする工事です。
改良された地盤の上に、建物が載っかっている、感じです。

地盤改良には、浅層改良と深層改良の二つに大別されます。

鋼管杭は、柱状改良と並ぶ、代表的な深層改良工法の一つです。
住宅の地盤改良工事の場合は、小口径鋼管杭と言った方が正確かもしれません。

鋼管はストレートタイプと羽根付のものがあります。
羽根付は、先端に翼が付き支持力を確保しやすい特性があります。

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回転圧入工法と言って、鋼管を回転させながら、支持層まで押し込みます。
鋼管は工場生産されているので、品質は安定しています。
ですので、改良体自体の信頼性は、現場施工のタイプより、信頼性は高くなります。
先掘りがが無く、残土処理が必要ありません。
セメント系のような土壌汚染の心配もありません。
腐葉土などの、その場所の土質の影響を受けにくいことも特徴です。

鋼管の原材料費の影響なのか、社会情勢で価格のばらつきが大きいようにも感じます。
品質が見込みやすく信頼性の高い工法ではありますが、
小口径なため、液状化しやすい軟弱な地盤では、座屈リスクなどへの配慮も必要です。
posted by 青木正剛 at 21:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 家づくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

現場作業の始まり・・・地盤調査

2016,12,13の青木設計の家づくりブログの記事の転載です。
既にお読みいただいた方は、重複して申し訳ありません。


現場での、まず初めの作業は、と言うと、
設計上は、現場状況やその近隣環境の確認ですが、
現場作業のまず始まりは、地盤調査です。

住宅での、地盤調査の主流は、スウェーデン式サウンディング試験。
俗に、SS試験と呼ばれています。

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建物四隅と中心の5ヶ所を調査するのが、一般的です。
敷地内に、特別な状況や変化がある場合は、適宜箇所数を増やします。

確認申請では、地盤情報の記載も書類添付もありません。
法律上の義務というような取扱いにもなっていません。
瑕疵担保保険の審査を合格するための選択肢の一つですし、
耐震等級2以上の審査では、申請書類に添付する必要が有ります。
要は、現場での重要な作業の一つです。

15年ほど前までは、地盤調査は、住宅では一般的ではありませんでした。
しかし、今は、その重要性は、広く認識されています。
今の社会状況の中では、必ず行うものと考えた方が良いでしょう。

調査によって得られた地盤の耐力分布によって、
直接地耐力で可能なのか、地盤補強工事が必要なのか。
調査結果による考察がとても重要です。

ここで、一つ大切なことは、土地の経歴も加味した考察ができているか?
ということが、重要となります。
また、建設地のピンポイントと、建設地を含むエリアでの情報については、
上部構造の構造計画のために読み取っておきたい部分です。

盛土の地盤は、当然、より配慮が必要となるわけですが、
SS試験の場合、盛土の土壌が良い場合には、耐力が出やすい傾向があります。
経年の浅い盛土では、沈下のリスクは高くなります。

試験結果での耐力と土地の経歴、
そして、建物自体の重さやバランスなどにも考慮し、
総合的な考察を行うことが重要です。
posted by 青木正剛 at 21:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 家づくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月04日

小屋裏の有効活用

野地板を化粧で見せる仕様が多いせいか、小屋裏収納を活用しています。
屋根断熱と屋根通気を設けて、室内側は、小屋組みと野地板を見せる造りです。

屋根裏が極力少ない設計になってくると、
電気の配管・配線スペースで利用できる屋根裏が無い訳ですので、
電気工事は、どんどん難しくなってきます。

そこで、電気の配管配線スペースを確保しつつ、収納も増設しよう、
ということで、建築基準法上の小屋裏収納を活用しています。

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小屋裏収納は、建築基準法上、階にも、延床面積にも含まれません。
ただ、そのためには、条件があります。
天井高1.4m以下で、下階の床面積の1/2以下の小屋裏収納面積です。
小屋裏収納への経路は、固定階段でも、可動はしごでも、法規上どちらでも構いません。
(逆に、条件に合わない2階上のロフトは、3階になり、法規制が変わるので要注意です。)

居室廻りの吹抜け天井の確保を優先して、
廊下・水廻りの上部を小屋裏収納とするパターンから、
可能な限り目一杯の面積の小屋裏収納を取る、というパターンまで。
設計の方向性に配慮しながら、いろいろパターンで取り入れています。

でも、「収納部は増やしても余計な仕事は増やさない。」が、テーマです。

小屋裏部で、電気配管配線を隠すかどうかは、仕事量が大きく変わります。
予算に配慮し、屋根裏電気配管配線スペース兼用の小屋裏収納も多いです。

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小屋裏の壁は、防火構造の内貼りと、天井裏となる部分との間仕切部のみ。
居室吹抜け部の裏側となる部分は仕上貼り無し。
間柱や接合金物、そして電気の配管配線も表しです。
ロフトという名のイメージよりも、
屋根裏の有効利用と考えていただいた方が、しっくりくるかもしれません。

居室の吹抜け側から見える部分は、デザイン上の見た目を整えます。
こちらの方は、ロフトというイメージです。

2階の天井についても、小屋裏天井についても、
天井仕事が極力無いように設計しています。
一例ですが、小屋裏収納の床は24mmヒノキ構造用合板を川の字打ちして、
下面は、小屋梁と一緒に、化粧で表し使いです。
2階の天井と小屋裏収納の床が完成します。

野地板を化粧で見せる仕様では、木組みも良さも表現しやすく、
設計の工夫で、工事の省力化を図りながら、収納スペースの増設も可能です。
posted by 青木正剛 at 21:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 家づくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする