2017年02月07日

地盤改良工事・・・柱状改良

2016,12,19の青木設計の家づくりブログの記事の転載です。
既にお読みいただいた方は、重複して申し訳ありません。


柱状改良は、鋼管杭と並んで、代表的な深層改良工法の一つです。
ソイルセメントコラム工法とも言います。
柱状改良は、基本的に地盤改良工事で、杭基礎工事ではありません。

セメント系固化材と水を混ぜた固化材ミルクを、撹拌ビットの先端より吐出し、
現場の土と撹拌して土中に径60cm程度の丸柱を作ります。
現場で、土の中に、太めの電柱を作っているイメージです。

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固化材ミルクは、トラックの荷台に設置されたプラントで
固化材と水を混ぜて、現場でつくります。
生コンクリートのように、プラントからミキサー車で搬入する必要はありません。

セメントと水と砂と砕石からできるコンクリートから、
骨材である砂と砕石が、現場の土に置き換わった材料です。

骨材が現場の土に置き換わり、信頼性や強度の多少の低下はありますが、
木造住宅などの軽い小規模建築物に適した工法と言えます。
今では当たり前の工法の一つとなっていますが、
開発当初は、なかなか画期的な発想であったのではないかと想像します。

原材料は、水とセメント系固化材だけですので、
価格は、鋼管杭に比べて安定しているように感じます。

支持層が高低差がある場合の改良体の先端深さの調整は楽です。
ただ、土中に水道がある場合は、改良体の欠損が心配されます。
腐葉土などとの相性で、強度発生に問題が生じる場合があります。
また、セメント系固化材が六価クロムなど化学物質を含むため、
周囲の土壌への環境汚染などの配慮が必要な場合もあります。
posted by 青木正剛 at 19:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 家づくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月06日

地盤改良工事・・・鋼管杭

2016,12,15の青木設計の家づくりブログの記事の転載です。
既にお読みいただいた方は、重複して申し訳ありません。


住宅基礎下部に施工される鋼管杭は、通常は、地盤改良工事です。
ビルものの杭基礎工事とは違います。

杭基礎工事は、構造躯体の一部としての杭を通して、直接荷重を支持層に伝えます。
杭頭と基礎は、杭頭補強筋入れをし、固定度の高い接続方法となっています。

地盤補強工事は、地盤調査により、支持層となる地層を見つけ、
その支持層に届くように改良体を施工し、地盤を強くする工事です。
改良された地盤の上に、建物が載っかっている、感じです。

地盤改良には、浅層改良と深層改良の二つに大別されます。

鋼管杭は、柱状改良と並ぶ、代表的な深層改良工法の一つです。
住宅の地盤改良工事の場合は、小口径鋼管杭と言った方が正確かもしれません。

鋼管はストレートタイプと羽根付のものがあります。
羽根付は、先端に翼が付き支持力を確保しやすい特性があります。

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回転圧入工法と言って、鋼管を回転させながら、支持層まで押し込みます。
鋼管は工場生産されているので、品質は安定しています。
ですので、改良体自体の信頼性は、現場施工のタイプより、信頼性は高くなります。
先掘りがが無く、残土処理が必要ありません。
セメント系のような土壌汚染の心配もありません。
腐葉土などの、その場所の土質の影響を受けにくいことも特徴です。

鋼管の原材料費の影響なのか、社会情勢で価格のばらつきが大きいようにも感じます。
品質が見込みやすく信頼性の高い工法ではありますが、
小口径なため、液状化しやすい軟弱な地盤では、座屈リスクなどへの配慮も必要です。
posted by 青木正剛 at 21:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 家づくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

現場作業の始まり・・・地盤調査

2016,12,13の青木設計の家づくりブログの記事の転載です。
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現場での、まず初めの作業は、と言うと、
設計上は、現場状況やその近隣環境の確認ですが、
現場作業のまず始まりは、地盤調査です。

住宅での、地盤調査の主流は、スウェーデン式サウンディング試験。
俗に、SS試験と呼ばれています。

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建物四隅と中心の5ヶ所を調査するのが、一般的です。
敷地内に、特別な状況や変化がある場合は、適宜箇所数を増やします。

確認申請では、地盤情報の記載も書類添付もありません。
法律上の義務というような取扱いにもなっていません。
瑕疵担保保険の審査を合格するための選択肢の一つですし、
耐震等級2以上の審査では、申請書類に添付する必要が有ります。
要は、現場での重要な作業の一つです。

15年ほど前までは、地盤調査は、住宅では一般的ではありませんでした。
しかし、今は、その重要性は、広く認識されています。
今の社会状況の中では、必ず行うものと考えた方が良いでしょう。

調査によって得られた地盤の耐力分布によって、
直接地耐力で可能なのか、地盤補強工事が必要なのか。
調査結果による考察がとても重要です。

ここで、一つ大切なことは、土地の経歴も加味した考察ができているか?
ということが、重要となります。
また、建設地のピンポイントと、建設地を含むエリアでの情報については、
上部構造の構造計画のために読み取っておきたい部分です。

盛土の地盤は、当然、より配慮が必要となるわけですが、
SS試験の場合、盛土の土壌が良い場合には、耐力が出やすい傾向があります。
経年の浅い盛土では、沈下のリスクは高くなります。

試験結果での耐力と土地の経歴、
そして、建物自体の重さやバランスなどにも考慮し、
総合的な考察を行うことが重要です。
posted by 青木正剛 at 21:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 家づくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする