2017年02月12日

基礎工事・・・基礎配筋とその根拠

2017,02,02の青木設計の家づくりブログの記事の転載です。
既にお読みいただいた方は、重複して申し訳ありません。


木造住宅のべた基礎における基礎配筋は、
基礎の大きさや形状と、掛かる荷重や応力で決まります。
多くの場合、室の大きさを基準としてベースが区画され、
その室の柱や耐力壁の、荷重や応力で、基礎配筋が決まります。

基礎としての躯体形状や基礎配筋は、何を根拠に決めているか?
これ、本来はとても大事なところです。

住宅建築が始まる前には、確認申請の審査を受けます。
建築基準法や関係法令に則しているかの審査があるのですが、
一般的な木造住宅では、4号特例という取扱いがあり、
構造関係は、申請上は、ほぼ無審査となっています。
もちろん、基礎図の添付はありません。
ただ、法律の対象外ということではなくて、
建築士による設計者責任という前提で、審査がおりています。

片や、長期優良住宅や性能評価で、耐震等級2・3の審査がある場合、
構造の審査が行われ、基礎図とその根拠や計算書が添付されます。
こちらも建築士による設計者責任であることに変わりはありませんが、
基礎配筋とその根拠が、公に審査されます。

基礎配筋を決める根拠は、建築物の構造内容から個別に計算する方法と、
日本住宅木材技術センターなどの公共のスパン表による方法があります。

基礎構造に関しては、良い地盤ならリスクは少ない、という側面もありますが、
場所によって、造成地や悪い地盤でも住宅地となっている現代では、
基礎配筋の根拠は、より重要度を増しています。

公共のスパン表も、公の取扱いを認められていますが、
実際には、建物により、基礎形状も、荷重や応力の掛かり方も違います。
個別に計算をして基礎配筋を決定する方が、格段に信頼感は高まります。

ちなみに、梁せいや基礎の計算書が添付されると、
申請書のボリュームの差は、とても大きくなります。
図面と計算書を残すことは、家の長寿命化のために重要です。

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確認申請の書類一式

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長期優良住宅の書類一式
posted by 青木正剛 at 16:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 家づくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月10日

基礎工事・・・コンクリート配合計画書とコンクリート納入書

2017,02,01の青木設計の家づくりブログの記事の転載です。
既にお読みいただいた方は、重複して申し訳ありません。


コンクリートの強度とスランプを指定すると、
プラントは、コンクリート配合計画書を作成してくれます。

コンクリート配合計画書には、強度やスランプと共に、
セメント・骨材・水などの材料や、その配合を記載してあります。
産地や、材料ごとの品質データ、そして混和剤などのデータ、
また、指定強度での、水セメント比も解ります。

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コンクリート納入書は、生コン車と一緒に現場に持参される納品伝票です。
このコンクリート納入書の中にも、強度やスランプの記載があり、
生コンクリートの内容の確認ができるのですが、ここで大事なことがあります。
備考欄に、配合計画書bェ印字されていることです。

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コンクリートは、配合計画書によって、品質が明確にされているわけですから、
現場で打設される生コンクリートの品質が担保できることになります。

プラントで生コンクリートを作るに当たっては、
今では、その配合は、コンピューター管理されています。
コンピューターが、配合計画書通りに生コンを作りました、という意味で、
配合計画書b納入書備考欄に印字するシステムになっているわけです。

ですので、コンクリート配合計画書とコンクリート納入書は、
コンクリートの性能を示す、セットで大事な書類です。

昔は、官公庁物件でないと、納入書に配合計画書bフ印字は、してもらえませんでした。
最近では、JIS規格であれば、何も言わなくても、納入書に配合計画書bフ印字が入ります。

JIS規格で守られているので問題無し、と済ましてしまいがちですが、
コンクリート配合計画書と納入書は、ぜひセットで残しておきたいものです。
posted by 青木正剛 at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 家づくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

基礎工事・・・捨てコン

2017,01,26の青木設計の家づくりブログの記事の転載です。
既にお読みいただいた方は、重複して申し訳ありません。


捨てコンは、捨てコンクリートの略称です。
基礎コンクリートと砕石事業との間に打設される、
厚み5cm程度の無筋コンクリートです。

捨てコンに墨出しをして、型枠を立てていくことになります。
基礎躯体形状の精度に関わる、以外に重要な部位でもあります。

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基礎配筋は、鉄筋のかぶりを確保するために、
サイコロと呼ばれるコンクリート製のスペーサーを鉄筋下にかませます。
その場合、捨てコン上のサイコロは精度良くかぶりが確保できます。
捨てコンがない部分は、砕石面にサイコロをかますため、
どうしても沈み込みのリスクが高くなります。
ですので、精度の信頼性は、全域捨てコンの方が、信頼性が高まります。
また、べた基礎ベース底面の鉄筋のかぶりを補助する効果も期待できます。

べた基礎では、ベース全域に打設する場合と、
外周部だけに打設する場合があります。
経済的には、外周部だけの方が工事費を抑えられますが、
ベース全域に捨コンを打設した方が、圧倒的に施工性は良くなります。
posted by 青木正剛 at 21:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 家づくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする