2017年05月06日

転職

連休もあと一日。
今年度も一か月以上が過ぎました。
平成29年4月は、私のにとっては大きな節目になりました。
建築設計事務所の閉鎖、そして転職です。
平成4年に青木設計を開設し、25年。
こんなに月日が経ってしまったのか、とういう感じです。

より良い木の家づくりを目指して、
勉強会や見学会など、積極的に参加し、スキルアップに努めてきました。
技術的なレベルアップも実感じつつ業務を続けてきましたが、
どうも肝心な部分を置き去りにしてしまったようです。
受注と経営・・・。
私個人の能力では、これからの社会は乗り切っていけない。
と、感じた次第です。

住まいであるマンションの一部屋を仕事室にして、
とにかく余計な経費は掛けないことが、生き抜く鍵と思っておりました。
自営業なのに、会社を大きくすることには、全く興味はありませんでした。
家づくりは、設計監理の内容が重要で、余計な体裁など要らない、と。

職人さんの世界では、一見何でもない普通のおじさんが、
仕事をすると、すごい良質の仕事をする、というのがよくあります。
個人的には、そういうのを目指していたのですが・・・。

設計事務所の主要な仕事は、住宅の完成時で一段落します。
完成後は、図面や計算書が残っている方が、
世代を超える長寿妙な家のためには大きなことです。
ですので、体裁を良くしても、初来には繋がらないと考えていました。

もともと営業力が低いので、受注は潤沢ではなかったですが、
そろそろまずいという手前で、声を掛けていただいてました。
でも、ここ数年、引き合いをいただく機会が激減してきました。
自分一人で手作りするホームページとブログだけでは、どうも限界のようです。
地域材を活用した無垢の木の家づくりでは、
かなり高いスキルを維持している自負はありましたが、
お施主さんが、設計事務所に依頼しようと、
心を動かすだけの力は発揮できていなかったようです。

最近の住宅業界は、企画や営業戦略が受けている感じがします。
テレビ・ラジオや新聞・雑誌、そしてネットなどの力は大きいです。
いかに活用するか、そして、いかに良いイメージを持ってもらうか。
ちょっと言ったもん勝ち的な雰囲気です。
と、愚痴です。

ただ、最後に反省もありました。
余計な経費を掛けないことを信条としていましたが、
ちゃんと店を構え、身なりもそれなりに整え、そして組織化して、所員も雇う。
社会的な体裁を、もっと整えるべきだったのかもしれない、と思いました。

依頼する側からすれば、イメージは大事なポイントです。
良いイメージを抱いてもらうだけの体裁は、必須だったのかもしれません。

庶民の良質な木の家、という目標でいました。
ですので、無垢の木も、節の無い高級な材を求め無い様にしていたのですが、
丁寧な仕事で造り込んだ家づくりでは、結果的に結構な単価になることも多かったです。
もしかしたら、アンバランスな営業設定だったのかもしれません。

逆に、強い思い入れを持ったお施主さんと知り合えたのは、とても幸せでした。
お施主さんと一緒に、手間を掛けた家づくりができました。
設計監理をさせていただいたこと、本当に感謝しています。


追伸
事務所の閉鎖に伴い、ブログタイトルも変更しました。
今まで、一所懸命に投稿してきましたので、今後も続ければと思います。
転職して、設計監理業務から離れましたので、
投稿する内容が若干変わるかもしれませんがご容赦ください。
posted by 青木正剛 at 16:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 家づくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月09日

基礎工事・・・コンクリートのスランプ試験

生コンクリートを現場に納入してもらうにあたっては、
事前に、基準強度とスランプを、プラントに指定しています。

そして、その生コンクリートの品質検査をするのが、スランプ試験です。

円錐形で高さ30CMのコーンに生コンを詰め、静かに垂直方向に引き抜きます。
すると、自重で頂部が垂れ下がることになりますが、その下がる長さがスランプです。
生コンが柔らかいほど、大きな数値になります。
スランプの数値は流動性(ワーカビリティー)を示すこととなります。

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スランプ試験では、生コンクリートのスランプを試験し、
空気量、コンクリート温度、気温などを測定し、記録します。
さらにオプションになりますが、塩化物含有量の検査も合わせて行います。
コンクリート強度については、生コンの状態では、強度試験はできません。。
強度試験用のサンプルピースも、その場で取ります。
1セット3本で2セット取り、1週と4週で、強度試験をしてもらっています。

試験を担当するのは、プラントから派遣されたコンクリート技師さん。
スランプ試験の依頼をすれば、試験道具一式を持って、現場に来てくれます。
この試験自体を、第3者の検査機関に依頼さているケースも、稀にあります。

コンクリート打設に先だって、
コンクリート納入書がコンクリート配合計画書と合っているか確認し、
現場で生コン車1台目の生コンのサンプルを取りし、試験をします。
やるかやらないは、オプションで、有料の試験となります。

木造住宅の基礎コンクリートでは、JIS規格で指定していることもあり、
スランプ試験をやらない方が一般的ではありますが、
ベース時か立上り時のどちらか一回はスランプ試験を行うようにし、
品質を確認し、強度試験の結果データも残しておくようにすると良いと思います。
posted by 青木正剛 at 21:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 家づくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月18日

キッチン袖壁・・・家具つくり

対面キッチンを間取りに採用すると、多くの場合、家事動線側に袖壁ができます。
その袖壁を有効利用する時に、造り付家具をよく利用しています。

材料は、主に、杉材です。
小巾のカウンターとなる笠木部分は、ヒノキ材としています。
写真の事例は、杉・ヒノキとも三河産の地域材利用です。

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マガジンラックだったり、奥行きの浅い棚だったり、
お施主さんのご要望で選定しています。
棚の方は、可動棚ですので、後から枚数を増やすのも簡単です。

造り付家具は、形状やつくりが自由にできます。
使い勝手は良くなるのはもちろんですが、
木の家らしい風合いを醸し出してくれます。
構造材や造作材・板材などと、質感の統一感が綺麗です。
ちょっとした仕様ですが、無垢材のワクワク感も感じることができます。

対面キッチンの場合、既製品キッチン利用でも、木の家らしいキッチンにできます。
機能と風合いの両立という面では、お勧めの仕様です。

無垢材を活かした木の家らしい木の家には、造り付家具もぜひご活用ください。
造り付家具は自由度が高いので、新築でもリフォームでも利用できます。
posted by 青木正剛 at 11:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 家づくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする