2017年03月01日

安価な耐震改修工法講習会2017

今日は、2017年の安価な耐震改修工法講習会がありました。
愛知建築地震災害軽減システム研究協議会(減災協)主催の講習会です。
毎年開催されていますが、私も、これで6年連続の出席となりました。

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今年も、参加者には、「木造住宅 低コスト 耐震補強の手引き」が配布されました。
今年は、またまた冊子の厚みが増しました。

A工法と呼ばれている減災協オリジナル評価の工法の進化は素晴らしいです。
安価で汎用的な、構造用合板がメインの工法ですが、
施工性を意識して、かゆいところに手が届く工法と言えます。

ちゃんと実験をして耐力確認をし、妥当な基準耐力の明示がされています。
今回特徴的なのは、合板入隅の、勝ち側と負け側の両方の耐力が盛り込まれたこと。
また、土壁部の補強がし易いように、間柱無しや裏桟無しの仕様が充実しています。
多用な部分開口有りも網羅されているのは、
実務に即した研究開発がされていることを物語っています。

数年前からの傾向ですが、補助金対象工法として採用する県が増えているようです。
その結果、減災協には、他県からの質疑も増えているそうです。
実務に有効なのは、自然と広がりを持つものなのでしょうね。
posted by 青木正剛 at 19:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 勉強会・見学会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月26日

平成28年度長期優良住宅・低炭素建築物認定制度講習会

半月以上過ぎてしまったのですが、2月7日に、
平成28年度長期優良住宅・低炭素建築物認定制度講習会がありました。
愛知県主催の講習会で、私は、昨年に続き今年も受講しました。

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愛知県では、戸建住宅の4割が長期優良住宅の認定取得されているとのことです。
平成27年度の認定戸数としては、12517戸で、県別では、全国一らしいです。
2位の神奈川県と比べると、ほぼダブルスコアです。

戸建住宅と言っても、構造はいろいろです。
県の担当者の方のお話から察すると、
大手ハウスメーカーの鉄骨造が戸数を伸ばしているのではと。
当然、大手の2×4もかなりの割合で入っているはずです。
私としては、在来軸組工法をメインに設計監理業務してますので、
認定戸数における木造在来軸組工法の割合が知りたいところです。

長期優良住宅の技術的審査を受ける時に、
審査機関の性能評価部審査員の方にお聞きした話では、
梁桁材については、米松やレッドウッド集成材などの外材がメインのようです。
私のように地域材の杉の梁桁材は、かなり珍しいようです。

地域によって、状況の差はあるのでしょうが、
長期優良住宅での地域材活用は、まだまだ一般的には難しいのでしょうか?
私の自分の実務廻りの環境では、地域材活用は全然普通なんですが、
私も、詳細には把握し切れていません。

地域型住宅グリーン化事業は、まさに、国として進めている事業で、
長期優良住宅・低炭素建築物認定制度促進をセットにした施策とも言えます。
ただ、外材の合法木材も途中で利用可能になってますので、
採択グループによっては、使用されている木材は、絶対国産とは言えません。

ただ、こういう講習会を受講すると、
県が性能の高い住宅を求めている感じは、ひしひしと伝わります。

私も、地域材活用を有効に行いながら、
より性能の高い家づくりを進めて行ければと思います。
posted by 青木正剛 at 20:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 勉強会・見学会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月31日

木塾2016第4講座

先週の土曜日は、木塾2016第4講座でした。
テーマは、「設計者として、経験と勘に頼らない木構造」
講師は、岐阜県立森林文化アカデミー准教授の小原勝彦先生です。

建築は、経験が大事な業界ではありますが、現代の建築は常に進化しています。
中でも、構造は、法規制の改正も含め、以前とは大きく変化してきています。
そんな状況の中、最近の頻発する大地震の被災状況の報告も含め、
木構造全般を、法規制や事件結果を踏まえ、
構造検討と計算根拠の大切さを、解説していただきました。

プロとして、どのような姿勢で、どのように対応していくべきかを、
今一度考えなおす、良い機会となりました。

熊本地震の被災状況の解説では、旧耐震の建物だけでなく、
新耐震の建物でも、大きな被害を受けた事例が、複数報告されました。
また、新しい建物の中では、同じエリアでありながら、
外見上はほぼ無被害という建物もありました。
そういう状況を見ると、設計者は何を成すべきかは、非常に大きな問題です。

地盤・基礎から始まり、耐力壁・床構面、
そして接合部やプレカット仕口の強度に至るまで、
先生の長年の研究と実験結果によるお話は、実務に直結しています。

複数回地震による建物性能の問題では、
「一般の方は、複数回の大地震に対して、損傷防止を求めている。」
という評価をされてみえました。
法律が、大地震に対して、損傷防止ではなく、
安全に避難できることを規定していることからすれば、
本来は、大きな課題となる内容です。

私も、最近は要望が無くても、基本的に耐震等級3で構造計画しています。
さらなる余力の確保のため、敷地環境や地盤状況を正確に把握し、
+αの構造計画をしていきたいと感じました。

また、先生が研究開発に携われてきた制震ダンパーが、
奇しくも、最近の大地震で、その効果を確認することできたそうです。
その話は、非常に興味深かったです。
制震ダンパーは、大規模な基礎が絡む免震構法とは違って、
施工的にも、費用的にも、利用しやすそうです。
設計内容の条件や状況によって、対応していければと思いました。
posted by 青木正剛 at 19:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 勉強会・見学会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする