2012年03月27日

ちょっとコンサバな感じ

「ちょっとコンサバな感じ。」
建築主さんから、建築家として依頼先に選定しない理由としてお聞きした言葉です。

ネット上で、建築家を募集するサイトがあります。
登録している建築家が、自分に向いている物件と思えば、自由に応募することができます。
応募者は、サイト管理者へ参加料4000円を払うだけで参加できます。
サイト管理者は、その他の費用は一切取りませんので、良心的なサイトです。
建築主は、募集にあたって費用はかかりませんので、利用しやすいシステムです。
そういう誰にも利用しやすさもあってか、応募する方は、当然競合数は多くなります。
建築主さんは、検討したり、選定したり、対応したりする手間は掛かります。
でも、建築家との家づくりの窓口としては、有効手段の一つです。

そういう応募者の中の一人として、選から漏れたと時に、伝えられた言葉です。
正直言って、コンサバという言葉の意味を知りませんでした。
調べてみると、コンサバは「コンサバティブ」(conservative:保守)の略とのこと。
女性のファション用語としても使われる場合があるそうです。

「えっ?」、とっさに感じてしまいました。
私だって「保守的」のイメージは持っており、自分はそうではないと思っていたからです。
本屋普請と言われる入母屋づくりや装飾物の多い重い外観や、
お座敷づくりの日常的に使い難い感じのしつらえ、
過度に太物・ごつものを配した部材使いなど、
自分なりに、木造住宅における保守的なイメージには注意していたつもりでした。

私自身の、木造住宅における保守的なイメージは、どうもずれてしまっているのでしょう。
「すっきりとする配慮はしているし、機能性に配慮したデザインはしているのに。」
と思ってみても、どうも言い訳がましい感じです。
市場のニーズが掴めてないのか、嗜好性の問題なのか、センスの問題なのか、
はたまた、時代の動きに鈍感といことなのか。
デザインを業務とする者としては、悩ましい問題です。

ファッション用語として使われる時には、
「カジュアル ファッション等と識別する為に、女性らしく 上質なファッションを、
今でもあえて「コンサバ」と形骸的に指すことがある。」
とのことですので、批判的な意味ばかりではないようです。
ですので、自分の方向性を考える上では、なおさら悩ましいところです。
(建築主さんが使われた言葉のニュアンスまでは定かではありませんが。)

でも、今回のように、選から漏れる理由をお聞きできるのは、非常に貴重なことです。
選から漏れる多くの場合は、理由が全く判らない場合が、多いからです。

どちらかというと、というより、かなり、技術指向の強い私ですが、
コンサバという表現ができたとしても、コンサバという理由で選から漏れないデザイン、
そして、お施主さんに認めていただけるデザインを、
もっと追求して行かなくてはいけないと、強く感じました。
posted by 青木正剛 at 23:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 家づくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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