2012年02月08日

住宅の性能の行方

住宅の性能を表す指標として、住宅性能表示制度があります。
また、住宅性能表示制度の一部の項目を選択して、
その具体的な仕様を求めた長期優良住宅という制度があります。

私も、耐震等級2・3の取得など、状況により住宅性能表示制度を利用しています。
そして長期優良住宅にも積極的に取り組んでいます。
劣化対策、維持管理対策など、これからの住宅の長寿命化には大切なことです。

そして、温熱等級4(次世代省エネ基準)という住宅の省エネ化に関わる要求は、
今後ますます増えていくように思います。

設備機器や建材の、エネルギー効率などに関わる情報は、特に顕著です。
メーカーにとって、エネルギーに関わる性能は、アピールしやすい性能です。
家のエネルギー関連設備のハイテク化には目を見張るものがあります。
そして、家を求める人にとっても、エネルギー性能への要求は強まっています。

ただ、住宅を性能面だけで評価が進むことには疑問も感じています。
住宅の性能を明確な指標で評価するのは悪いことではありません。
しかし、それだけで住宅の良さや住心地が決まるものではありません。

間取り、空間、使い勝手、光と風の調節など、性能評価の対象にはなりません。
中で暮らす人への影響が大きくなる仕上げ材の、素材や質感なども同様です。
無垢材・自然素材による調湿効果なども、またしかりです。

こういった暮らしの心地良さに関わる造り方のことも、忘れないでいただきたいです。
住宅性能表示や長期優良住宅に関わっているからこそ感じることです。

造作材や板材を、新建材から無垢材にするだけでも、心地良さは大きく変わります。
ビニールクロスを、左官仕上げや塗り仕上げにすると、その差は歴然です。

無垢材や自然素材の利用や、職人さんの技なども、もっと評価されるべきです。
間取りはもちろん、住空間の心地良さ・美しさなどは、住宅の最も大切なところです。

情報を整理し、性能という言葉に振り回されず、心地良い家をつくりましょう。
posted by 青木正剛 at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 家づくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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