2016年12月25日

木塾2016第2講座・実大実験

既に20日ほど過ぎてしまいましたが、
12月5日に、木塾2016での実大実験講座が、今年も行われました。
今年の実大実験は、昨年に引き続き、耐力壁です。
貫タイプの構造用合板と、合板を無しで貫だけのもの、計2体です。

構造用合板・貫タイプは、告示仕様の1.5倍で、貫のみは、法律上は倍率無しです。
貫のみの耐力がどうなるか?以前から、非常に興味があった部分です。

貫は27x120の杉材で、俗に厚貫と言われるタイプのものです。
楔は三角ではなく平行型の樫材で、貫穴より3mmアップでたたき込んでいます。

大変形に至るまでめり込みを期待した仕様と言えます。
構造用合板は12mmで、釘は、告示通り、N50を150ピッチです。

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1/450ラジアンから押し引きを始め、最後は、1/15ラジアンまで押しました。
実験結果は、初期剛性から最終変形時の粘り強さまで、なかなか優秀でした。
低減係数を無視した数値ではありますが、
構造用合板・貫タイプが2.37倍、貫のみのものが1.58倍、となりました。

正直、特に貫のみの耐力は、ちょっと驚きでした。

どちらも1/15を超えるまで耐力も落ちずほとんど損傷も無しでした。
粘り強さと損傷し難さが、検証できました。
貫タイプの耐力壁は、もっと再評価されるべきではないかと感じました。

初期強度の発揮から、大変形時の強度保持、そして、損傷のし難さなど。
総合的なパフォーマンスの高い耐力壁と言えそうです。
ただ、手間が増えることへのバランスをどう考えるかは課題です。

やっぱり実大実験は、収穫が大きいです。
posted by 青木正剛 at 15:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 勉強会・見学会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月19日

新城井代の家の薪ストーブ

先日、書類をお届けするために、新城井代の家にお伺いしました。
そこで、気になっておりました薪ストーブ見せていただきました。
薪ストーブは、楽しいんだけど、生活がこればっかりになってしまう、とのこと。
火の強さの調整をしているうちに、いつの間にか、火に見入ってしまうそうです。

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本来、よく乾いた広葉樹を燃やせば、火が安定し、持ちが良いそうですが、
杉・ヒノキを燃やしているので、消費量がすごいようです。
それに、まだ、乾燥の甘い材も混ざっている状況で、使っているそうで、
本来、出ないはずの水蒸気が、木の小口から、
「シュー」と、音を出して、吹き出したりしています。
ほんとは、煙突のためには、良くないようです。
今シーズンは、いろいろ体験してごみて、来シーズンに向かって、
安定した薪を、夏場のうちから蓄える予定とのことでした。

市販品の、しっかり乾燥して綺麗に揃った状態の薪を使っていないので、
薪をくべる時に、どうしても木屑が落ちてしまいます。
薪ストーブの土間置きは、掃除するのに正解でした、とのことでした。
それに、私が居た時も1回あったのですが、
乾いてない薪だと、扉を開けていると、
火のついた破片が飛び出してくる時があります。
そんな時、気軽に足で踏んで、ほうきで掃くことができるので、
掃除のしやすいモルタル仕上げの土間は、とても便利そうでした。

薪ストーブでの暖房は、今までの生活からすると断然暖かく、
廊下などのエリアとの温度差もほとんど感じない無いそうです。

ただ、薪ストーブ近くや2階は、めちゃくちゃ暖かいそうですが、
1階の遠いところに、いかに熱を送るかが課題だそうです。
同じフロアの遠いところまで、いかにして温度差をなくすか、です。

私が設計させていただいた物件では、初めての薪ストーブでした。
たいへんそうですが、楽しそうです。

それに、お施主さんと、火のある暮らしは良いですよね。
と、盛り上がっておりました。
なんだかちょっと羨ましかったです。
posted by 青木正剛 at 22:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 家づくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月15日

日本左官会議講演会・名古屋編2016,12,10

先週の土曜日、名工大で行われた日本左官会議の講演会に参加しました。
テーマは、「職人がいる町、塗り壁のある暮らし−その終焉がもたらすもの」

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左官職人の挟土秀平さんをはじめ、
著名な左官職人さんの方々の、貴重なお話をお聞きしました。

登壇される方々の、実例写真を見ながら、思い入れのこもったお話です。
改めて左官の魅力を再発見します。
そして素材の大切さを、また改めて思い知らされます。

土壁と左官仕上げの仕事、もっとやらなければと思うものの、
現実的には、やっぱ問題は設計依頼が・・・。
家を建てる方々が、もっと、土壁に興味を持っていただけたらと思います。
私も、土壁の家づくりを提供できる者の一人でありたいと思っています。

土壁は、断熱性は不利と言われていますが、
ちょっと工夫すれば、長期優良住宅への応用もできそうです。
調湿性能から質感、そして美しさまで兼ね備えた土壁の魅力を享受してください。

東海地方は土に恵まれている地域です。
しかし、土壁を提供するどろコン屋さんは既に4〜5軒になっている状態とのこと。
土壁の家づくりを多くして、もっとどろコン注文してあげないと。
もし、どろコン屋さんが途絶えたら、ますます、土壁の家がつくり難くなります。

もっと土の仕事頑張らねば。
土壁にご興味をお持ちの方、ぜひ、お声掛けください。
posted by 青木正剛 at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 勉強会・見学会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする