2016年07月31日

木の家スクール名古屋2016第3回フィールドワーク

昨日は、木の家スクール名古屋2016第3回フィールドワークでした。
岐阜県加子母にある「かしも明治座」に行って来ました。

IMG_3972.JPG

IMG_3978.JPG

IMG_3983.JPG

昨年、修復工事を終えた「かしも明治座」ですが、
120年前のクレ葺き屋根に復元され、耐震改修工事も行われています。

講師は、改修計画で構造設計を担当された川端真先生です。
非常に興味深く、面白かったです。
建物は劇場ですが、木の家に参考になる話が満載しているように感じました。
時間が無くて、ちょっと短目になってしまって残念でしたが、
建物を管理されている地元の加藤さんのお話も面白かったです。

IMG_4006.JPG

この「かしも明治座」は、地元の120戸の住民が、みんなで協力して創建したようです。
建築工事では、住民が無給で手間を提供していたそうです。
決して卓越した職人の技を結集したような建物ではありません。
その当時、汎用的に普及していた職人さんの技で造られています。
でも、すごく魅力的な建物です。
木の技も、木の良さも、みんなのものすごく親近感を感じます。

舞台と客席との空間構成は、優しさを感じます。
2階席、楽屋、そして舞台脇の下座廻りの空間も、なんだか愛着を抱かずにはいられません。

IMG_4018.JPG

IMG_4020.JPG

岐阜県加子母地域は、ヒノキの故郷とも言える場所です。
しかし、かしも明治座には、基本的にヒノキが使われていません。

江戸時代は、幕府により、ヒノキに対して、民間人の伐採制限が厳しく管理されていたそうです。
木を1本伐ることや枝を1本切ることでさえ、命に関わることだったようです。
かしも明治座が建築された明治27年当時は、既に伐採制限はなかったでしょうが、
そういう管理を経験してきた人たちは、やはりヒノキを使わなかったようです。

ちなみに、柱にケヤキらしき材が使われていますが、
今では高級仕様ですが、その当時は雑木扱いであったろうとのことでした。

IMG_3986.JPG

IMG_3992.JPG

客席両側の桁材は、丸太一本から二つ割の共材となっています。
曲り具合も木柄も、対称形のモミの木です。
桁の端部は、それにしてもすごい鼻栓となっています。
モミの木は、柔らかい材です。
私のイメージでは、モミの木はカウンター材ですので、梁桁材は正直以外でした。
でもこれが木の可能性なんだと感じました。

モミの木の柔らかさのため、柱との仕口部では、5cmほどめり込みがあったそうです。
もちろん、それも今回の修復で補修済みとなっています。
120年以上を経て、そしてまた、未来に続く財産となっています。

IMG_4036.JPG

IMG_4043.JPG

石場建ての柱は、いたるところで腐植と沈下が起きていたそうです。
今回、修復で、全て根継ぎにより直されてます。
この辺が木造のすごいところです。
直されたところも含めて、未来につなぐ財産です。
でも、ここでやはり大事なのは、職人さんの仕事です。
技の継続があってのことです。

歴史的建造物の現代の改修では、構造的配慮は、設計にしても、施工にしても
携わる人の姿勢と思い、そして知見が大切なのだと、改めて実感できました。
posted by 青木正剛 at 17:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 勉強会・見学会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月18日

ジブリの立体建造物展

昨日、ジブリの立体建造物展へ、家族で行ってきました。
豊田市美術館で、7月15日から9月25日まで開催です。

IMG_3915.JPG

始まって最初の日曜日とあって、混んでました。
行く途中、会場のチケット購入で行列ができていることが判り、
ローソンで、入場券を事前購入していきました。
そのおかげで建物内には直ぐに入れたものの、
それでも、会場入口まえのホールで30分ほど入場待ちでした。
ちなみに、現地で当日券購入者、1時間以上並んでるようでした。

IMG_3907.JPG

IMG_3909.JPG

IMG_3877.JPG

立体建造物展ですが、スケッチパースの方が圧倒的に多かったです。
列の流れ沿って見ていくので、ちょっと不自由さはありましたが、
でも、なかなか良かったです。
カラーも白黒も、映画の動く画像より力を感じました。
創造する世界があり、表現力がある。

家の設計を仕事にしている者からすると、
スケッチパースの持つ説得力が、ほんと羨ましかったです。

できれば、ゆっくり見学したいところです。
平日の空いてる時間がお勧めかもしれません。

IMG_3904.JPG

IMG_3895.JPG

IMG_3880.JPG

帰りに、御茶席で立礼式の呈茶をいただきました。
お茶席も立派な造りで、雰囲気良くお抹茶をいただけます。
庭も綺麗です。
こちらもお勧めです。
posted by 青木正剛 at 16:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月11日

みえ木造塾2016第2回講座

既に1週間以上経ってしまったのですが、
先々週の土曜日に、みえ木造塾2016・第2回講座がありました。

講師は、無有建築工房の竹原義二先生。
会場は、三重大学内のレーモンドホールです。

IMG_3697.JPG

IMG_3698.JPG

遅刻してしまい、近鉄江戸橋駅から急いで歩いたら、間違って正門へ。
そこからレーモンドホールのある南門まで、遠い遠い。
三重大学恐るべし、なんと広いのか。

当日は、折しも真夏日。
初っ端なから、暑い講座です。

IMG_3705.JPG

暑い中、本当に熱い講座でした。
竹原先生の話、面白かったです。
建築業界の情勢に疎い、というか勉強不足の私は、
竹原先生と言えば、精悍な黒い衣装に黒いハットのいでたち、だったのですが、
黒いシャツは着てみえるものの、ラフなシャツ。
その上、黒いハットと+αを外してみえて、
しゃべる感じは、大阪のおっさん風、何ともお茶目で魅力的でした。

ご自分のお歳のことも話されてましたが、若いエネルギーを感じました。
建築に携わる者は、熱意を失ってはいけないなと、改めて感じました。

無垢の木と伝統の技に敬意を払いながら、普通ではない斬新な建築空間を創造されてみえます。
熱意が無ければ到底成就しない仕事だと感じました。

私は、普通の建物を、綺麗に心地良くつくる、ということを基本としています。
でも、遊び心は、忘れてはいけないのかもしれない、と感じさせていただいたような気がします。

IMG_3718.JPG

IMG_3711.JPG

レーモンドホールも、良かったです。
切妻屋根の平屋で、とてもシンプルな構造。
軸組自体も、空間を演出しています。
モダンと伝統の木組みが融合しているように感じました。
posted by 青木正剛 at 20:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 勉強会・見学会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする