2016年03月19日

木造住宅の造り付け家具

造り付け家具は、家づくりにおいては、オプション工事での扱いが一般的です。
実際に、どのくらい行われているかは定かではありませんが、
私の場合、かなりの頻度で取り入れることが多くなっています。
設計業務の中でも、たくさんの時間を割いています。

金額的にはお金の掛かりやすい工事となります。
ですので、予算調整に苦労することとが多くなるのも確かです。
しかし、自由度が高く、スペースが無駄無く有効に使え、
造作材・板材や製作建具などと質感の統一が図れます。
心地良い住空間をトータルでコーディネートできます。
造り付け家具は、家づくりにおいて重要な要素の一つです。

下足入れ、配膳台収納、食器棚、カウンター収納、
テレビ台、PC台、電話台、洗面化粧台収納、吊戸棚など、
様々な器具を造り付けしています。

質感・素材感を大事にする上では、その役割は大きいと感じています。
そして、そのリズム感・バランス感覚に至っては、
住む人が感じる印象に、多分に影響を及ぼす要素となります。

無垢材を利用した家づくりにおいては、
造り付け家具が与える影響は、より一層大きくなります。
お施主さんご自身も、そういう感覚を抱いてみえるのか、
結果的に、造り付け家具のご要望が多くなっているのかもしれません。

無垢材を使いながら、少しでも価格を抑えたいという思もあり、
造り付け家具については、できる限り大工工事と建具工事でつくっています。
建具の製作以外は、基本的に現場で大工さんがつくる。
大工さんの技が詰まった家づくりをしたいと思っています。
建具も、製作建具ですので、建具職人さんの技が詰まっています。
出来上がれば、既製品の家具類とは、明らかに趣の違ったものとなります。

機能性と美しきを同時に叶えること。
それが、造り付け家具のポイントだと考えています。

造り付け家具は、手間と時間が掛かる傾向にあります。
綿密な打合せと詳細な図面作成が必要となります。
ある意味、設計事務所に依頼した家づくりらしい部分と言えるのかもしれません。

こだわりの家づくりを進める中で、
丁寧につくり上げる実感を感じることができる部分です。
なかなか楽しい楽しい家づくりの一つです。
posted by 青木正剛 at 14:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 家づくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月13日

杉生・山の見学会2016春

昨日は、杉生さんの山の見学会に参加してきました。
この見学会、すでに16年目とのことです。
毎年、春と秋の2回、既に30回以上開催されています。

杉生さんで、木材のこと・乾燥のこと・木材製品などについて説明を受け、
その後、グループ会社の山幸材木店さんで杉丸太の製材状況を見学。
お昼に、しし鍋とお弁当をいただいた後、東栄町へ移動し、
東栄町森林組合さんによる、杉・ヒノキの立木の伐採状況を見学します。

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毎回、ほぼ同じ工程なのですが、
最近は、継続することに大きな意味を感じます。
杉生社長の峰野さんに、質問してみたら、
見学会内容のマンネリ化は、一時期、社内でも議論になったそうです。
でも、継続することに意味があるのでは、という結論に至ったそうです。

私自身は、たぶん10回近く参加していると思います。
お施主さんが参加される時はもちろん同行させていただいていますが、
一人でも、なるべく参加するようにしています。
同じ内容で複数回参加することで、見えてくることもあります。
私の場合、杉生さんとの実務でのお付き合いも継続してきていますので、
杉生さんの地域材提供者としての体制の変遷も感じます。

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東栄町での伐採見学では、東栄町森林組合長さんのご挨拶をお聞きします
毎回お聞きしていると、その内容も、時の流れと共に変わってきたように感じます。
まだまだ、国内材を扱う林業の情勢は厳しいものがありますが、
最近では、東栄町森林組合の活動は、明るい兆しも見えてきているそうです。
最前線の現場での責任さやの生の言葉は、貴重な体験です。

杉生さんを経由してですが、
お施主さんと一緒になって、地域の木を利用させていただいたことが、
地域の山の役に立っているのかなあ、と実感することができます。

見学会は、山の木がどのように家をつくる材料になっていくかを見ているだけです。
特殊なことも、難しいことも、奇をてらったこともありません。
でも、一見は百聞にしかず、目の前で見学し体感できるのは大きいです。
木の家にご興味をお持ちの方は、是非体験されると良いと思います。
posted by 青木正剛 at 13:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 勉強会・見学会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月03日

安価な耐震改修工法講習会2016

今日は、2016年の安価な耐震改修工法講習会がありました。
愛知建築地震災害軽減システム研究協議会(減災協)主催の講習会です。
毎年開催されていますが、私も、これで5年連続の出席となります。

今年も、参加者には、「木造住宅 低コスト 耐震補強の手引き」が配布されました。
毎年、評価された工法が増え続けています。
今年は、ぐっと厚みが増したように思います。

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愛知県内で耐震改修工事の補助金対象になるのはもちろんですが、
最近では、関西方面を中心に、補助金対象工法として採用する県が増えているようです。

工法としては、実務に即し、使い易く、低コストでできるということに主眼が置かれています。
特に、減災協内で実験され、効果が評価された汎用的な工法は、
実用的で、「かゆいところに手が届く」といった印象です。

私も、昨年の耐震改修工事では、この中の工法を利用させていただきました。
実務で利用すると、その良さが実感できます。

とにかく、耐震改修が進むように、お値打ちに、効果のある改修をする、
という目的式がはっきりしていて、すごく説得力があります。

愛知県内の3国立大学法人である名古屋大学、名古屋工業大学、豊橋技術科学大学が、
実務に生きる研究開発をし、現実の耐震化を進めているのは、素晴らしいことだと思います。

今年も、既にたくさんの実験予定がされているそうです。
また来年も期待しています。
posted by 青木正剛 at 21:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 勉強会・見学会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする